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鈴木 寛光
Proceedings of 3rd Asian Particle Accelerator Conference (APAC 2004), p.499 - 501, 2004/00
原研とKEKが共同してJ-PARC建設を進めている。加速器は400MeVリニアック,3GeVシンクロトロン(RCS),50GeVシンクロトロン(MR)で構成される。RCSではリニアックからの400MeVプロトンビームを3GeVまで加速し、MRやMLF(生命物質科学実験施設)へと供給する。MLFには大強度中性子ビームを生成するための中性子ターゲットがある。大強度の中性子ビームを発生させるためにには、RCSで1MWの大電流ビームを発生させる必要がある。RCSの建設は2002年に始まった。全ての装置は2002年度及び2003年度から製作が始まり、2006年度に終了する。建物は2005年4月に完成し、5月から装置の搬入・据付け・調整試験が始められ、2007年5月からビームコミッショニングが開始される。この論文ではRCSの設計及び建設状況が報告される。
西森 信行; 羽島 良一; 菊澤 信宏; 峰原 英介; 永井 良治; 沢村 勝
Proceedings of 3rd Asian Particle Accelerator Conference (APAC 2004), p.625 - 627, 2004/00
原研FELではエネルギー回収リニアックFELの発振パワー向上のため、入射系の電子ビームパワー増加に取り組んでいる。開発の一貫として、電子銃の繰り返し周波数を従来の10.4MHzから2倍の20.8MHzに増やすことに成功した。電子銃はグリッドパルサーで駆動するDC熱電子銃であり、グリッドパルサーの繰り返し周波数の増加が必須となる。ロシアのブドカー研究所で開発されたグリッドパルサーを導入して、この目的を達成した。電子銃後のビーム性能を測定したところ、パルス幅は電荷量0.5nCに対して0.6ns、振幅変動は1.2%rms、時間ジッターは13psrmsとなり、輝度,安定性とも従来のものに比べて優れている。